外科・外傷とは

※外科は月曜日休診です
外科では、日常的に起こりやすい軽度の外傷や皮膚の腫瘤、巻き爪など、小外科領域を幅広く診療しています。切り傷やすり傷、咬傷、やけどといった表在性外傷のほか、捻挫、打撲、皮膚のできもの(粉瘤、皮下腫瘍など)の切除にも対応しております。
また、当院外科では整形外科疾患にも対応しております。
小さなけがでも放置すると感染を引き起こす可能性があります。傷の大きさや状態に不安がある場合は、お早めにご相談ください。診察の結果、入院や手術が必要と判断される場合には、当院と連携している専門医療機関をご紹介いたします。
主な対応疾患
- 切り傷、擦り傷、咬傷、やけどなどの外傷
- 異物刺入(トゲ、釘など)
- 捻挫、打撲
- 巻き爪・陥入爪
- 皮下腫瘍(粉瘤、脂肪腫、石灰化上皮腫など)
- 褥瘡(床ずれ) ほか
- 整形外科疾患
すり傷
転倒などによって皮膚の表面が削り取られる「すり傷」は、見た目には軽度でも痛みを伴うことがあります。治療を怠ると細菌感染によって化膿する恐れがあるため、適切な処置が必要です。
当院では「湿潤療法」によって、創傷部を乾かさずに保護することで自然治癒力を高め、痛みを軽減しながら早期回復を目指します。
切り傷
刃物やガラスなどによる鋭利な損傷で、皮膚がきれいに切断された状態です。出血や痛みを伴い、場合によっては神経や腱、骨にまで達することもあります。
土や錆が混入した場合は破傷風のリスクがあるため、抗生剤の使用や必要に応じた縫合処置を行います。傷跡が目立ちにくい「真皮縫合」や、医療用ホチキス・テープによる閉鎖も行っています。
巻き爪・陥入爪
巻き爪は、爪の端が内側に巻き込まれた状態で、進行すると皮膚に食い込み、炎症や痛みを引き起こします。放置すると歩行困難となり、膝や腰への負担にもつながります。
軽症の場合は抗菌薬や外用薬を使用し、炎症が強い場合には部分的に爪を切除します。また、ワイヤー法により爪の形を矯正する治療も行っています。
皮下腫瘍
脂肪腫
皮膚の下にできる柔らかい塊で、良性の腫瘍です。特に中年女性に多く見られ、痛みは通常ありません。浅在性は背中や肩、深在性は大腿部に多いのが特徴です。
石灰化上皮腫
皮膚の下にできる硬い結節で、小児の顔や首、腕に多く見られます。徐々に大きくなり、悪性腫瘍との区別がつきにくくなることがあるため、摘出が勧められる場合もあります。
粉瘤(アテローム)
皮下にできる袋状の良性腫瘍で、皮脂や角質が溜まっています。中央に黒点があるのが特徴で、顔や背中、耳の後ろなどに多く見られます。炎症を伴う場合は、抗生剤や切開排膿を行い、炎症が治まった後に摘出します。