唾液PCRと鼻腔拭いPCRについて

当院では、唾液のPCRと鼻腔拭いのPCR両方扱っております。
厚生労働科学研究からも発表されているように鼻腔拭いのPCRの方が唾液のPCRよりも精度が高いとされてきました。(参照)https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000635988.pdf
先日、北海道大学病院より、唾液のPCRの方が精度が高いという論文が発表されました。
一概にPCR検査といっても幾つか種類があります。
今回、精度が高いとされたのは、リアルタイムPCRという方法です。
ダイレクトPCR等他の方法では、まだ証明されていません。
なので、唾液のPCRを受ける際は、どの種類のPCRでやられているか確認する事を勧めます。

当院が依頼している検査会社は、リアルタイムPCRで行っておりますので安心して下さい。

 
ただし、国際的には鼻咽頭拭いのPCRが一般的です。なので、海外からは、鼻腔でのPCR検査を指定してくる事も多いです。
そして、唾液のPCRと鼻腔のPCRを比較している文献も少なく、北海道大学病院も、今回の研究がきっかけとなればと言った言い方に留めています。
なので絶対に唾液のPCRの方が精度が良いと言った事は言い切れません。国際的には鼻咽頭拭いのPCR検査の方が正確とされています。
特に、症状が無い方に対して唾液の検査は、余り良くないと考えられています。
コロナウイルス量の多い順としては、鼻咽頭〉唾液〉鼻腔となっています。無症状という事は、ただでさえウイルス量が少ない可能性があるので、唾液からの採取はより不正確なものとなります。

もう一つ、注意点があります。
PCR検査を自費のみで行なっている医療機関には、もし陽性がとなってしまった場合の対応を必ず確認しておいて下さい。

自費の検査で陽性となってしまった方が、紹介されて、当院にPCRの再検査を受けにいらっしゃる事があります。
その場合は、二度手間ですし費用もまたかかってしまいますので注意して下さい。
なので、陽性と出た場合の対応がスムーズなのは、保険でも実施している医療機関になります。
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