PCR・抗原検査・抗体検査の違い

ニュースにもなっている様に、13日に抗原検査が認可される予定です。しかし、認可され、実際にクリニック等の医療機関で始まるのは、まだ先になるかと思います。
TVでは、検査の違いについて曖昧な情報しか流れていませんので、説明いたします。

①PCR
    今現在、症状があり、コロナウイルス感染の疑いがある方がやる検査です。今かかっているかを見るものです。なので、1ヶ月前にかかってても判定出来ません。

利点・・・コロナウイルスの遺伝子を捕まえる検査なので、陽性で有れば、ほぼ100%身体の中にウイルスがいるという事です。

欠点・・・コストがかかるので大きい病院でしか検査が出来ない。時間がかかります。コロナウイルスの遺伝子を捕まえるので、治っているにもかかわらず、コロナウイルスの死骸をひっかけて陽性となってしまう事がある。(偽陽性というものです)

②抗原検査
 今現在、症状があり、コロナウイルス感染の疑いがある方がやる検査です。PCRと同様です。今かかっているかどうかを見るものです。

利点・・・PCRと比較してコストが安いです。約10分程度で結果が出ます。

欠点・・・PCRと比較して精度が落ちます。なので、陰性の方ももう一度PCRを受けたり、陽性でもPCR陰性となる場合があります。

③抗体検査(当院で行う検査です)
 症状が無い方、前にコロナウイルスかもという症状があった方、症状があるが時間が経過している方がやる検査です。

利点・・・コストガード安いです。約10分程度で結果が出ます。IgM/IgG抗体の検査ですので、今かかっているか・もう既にかかり終わっているか・まだかかっていないかの3パターンに分けられます。
再感染も言われています。まだ研究段階ですが、再感染では無くて、再燃ではと言われています。再燃とは、一度PCRの検出限界以下までウイルス量が減り、陰性となり、ウイルスが休眠状態になり、なんらかのきっかけで、休眠から目覚めて活動し始めている、もしくは、ウイルスの死骸の断片をPCRで引っ掛けてしまい陽性となっているのではと言われてきています。但し、初感染と比較して圧倒的に少ないですが、再感染もゼロでは無いです。

欠点・・・IgM抗体が上がるのに、感染してから、約7日間かかります。(早い人で3日間というデータがあります)
なので、感染したばかり・症状が出始めでは、陰性となってしまいます。疑わしい症状が出てから1週間経過しないと正確な判断が出来ません。感染初期にはむかない検査です。なので、軽症でPCRを受けれない方も勧めます。


 
 
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